11月5日(土)に東京大学にて、
“組織市民行動ゲームを体験するワークショップ”を開催いたしました。
簡単ですが内容をご紹介したいと思います。
今回は、開発しているゲームの評価実験を兼ねていたため、
アンケートやインタビュー等参加者の皆様にはご協力いただきましたが、
“アンケート等もとても振り返りに役立った”というコメントもいただきまして、大変嬉しく思いました。
本実験の結果の一部は12月に産業能率大学で行われる“人材育成学会”で発表いたします。
ワークショップはまず挨拶とアイスブレークから。
ムチャブレイクというワークを体験して頂きました。
きっとまたすぐに使うと思うので、内容は伏せておきますが(笑)、
短時間で出来て、とても盛り上がるワークなので気に入っています。
その後、“組織市民行動”について私の方から、簡単に解説を行いました。
募集の際のブログにも書きましたが、組織市民行動とは、オーガン(1988)によると、
①任意の行動であり
②公式の報酬システムによって直接、もしくは明確に承認されているものではなく
③集合的に組織の効率を促進するのものである
と定義されます。
かみ砕いて言うのであれば、
“やらなくても良いし,やっても別にお金がもらえるわけじゃないんだけど,組織のためを考えるとやった方が良いよねー”というような行動のことです。
このような行動が実は組織のパフォーマンス影響しているという研究はこれまで米国を中心に沢山行われてきました。
解説とアンケートを挟んでゲーム体験に移ります。
組織市民行動ゲーム、通称“もそドラ(仮称)”は、
協力をしながら会社の存続を目指していくゲームです。
公開可能な部分のルールは下記のスライドをご覧ください。
少々ルールが難しいので、参加者の皆様もはじめ混乱気味のようでしたが、
練習ラウンドの終了時までには大体理解して頂けたようです。
ゲームは設定を少しずつ変えて3回戦行いました。
2回会社を潰してしまい、最後に何とか存続させたグループ。
練習ラウンド・一回戦を圧倒的なスコアでクリアしたけれども、徐々にポイントを下げたグループなどありましたが、(特に3回戦において)狙い通りのコミュニケーションが行われていたように思います(まだ詳細は分析してません。)
最後にリフレクションを行います。
リフレクションはゲームと現実を結びつける目的で行います。
個人と会社のレベルから組織市民行動について気づいたことを3つ書いて貰い。
その後、グループで議論をして貰いました。(時間が足りずスミマセン。)
私の感想ですが、
”組織市民行動は金銭でなくても、なんらかの形で報われないとツライ”
というアタリマエのことを再確認できる場になった気がしました。
参加者の皆様の言葉を借りれば組織市民行動を取るためには、会社での”満足感”というのが重要なようです。
組織市民行動を行って満足感が得られる職場がゲームで育めるのか(もちろん育めると思って開発していますが)、ぜひどこかの会社さんで一度実践させてくれないかな-と思っております。
「ぜひウチで!」というお話がありましたらご一報ください。
詳細な分析結果のレポートはお返しできると思います。
最後に1つ告知です。
12月3日の午後に、