12月3日(土)の午後に、
『ワークショップで体験するゲーミフィケーション ―社内教育・マーケティング編―』
というセミナーに登壇いたします。
今年の初め頃から「ゲーミフィケーション」というワードをネット上でよく見かけるようになりました。「ゲーミフィケーション」とは最も広義の定義ですと、「ゲームのメカニズムを使用してものごとを良くする」という意味の言葉です。
このワードが出始めた当初は「ゲーム」という言葉を使ったワードが流行することを、私はかなり好意的に見ておりましたが、昨今バズワード化するにつれて、「ゲーミフィケーションすればなんでも良くなる」という言説や、「怪しげな理論的裏付け」などをもって語られることが増えるようになっており、一過性の流行で消費される様相を見せています。
例えば、ゲーミフィケーションではチクセントミハイの”フロー”が引用されることが多いですが、Webサイトを面白くしたからといって対象物に完全にのめり込み、活動と意識が融合する”フロー”に入るかというとそんなことはあり得ないでしょう。ムリに意義のない目標を設定したり、快楽を与える仕組みを作っても、それは”ジャンクフロー”です。Webサイトにゲームの仕組みを用いて人を引きつける仕組みを語る場合、もっと適切な理論があると思われます。
そんな折、「ゲームを利用して教育・学習を良くする研究をしている」という話を知人にしたところ、セミナーで話してみないかというお誘いをいただきました。
セミナーでは、Zichermann的なマーケティングのためのゲーミフィケーション(広く知られるようになったゲーミフィケーション)と、マクゴニカル的な現実をよくするためのゲーミフィケーションの両面のお話をするつもりです。(私は2部で後者の話をします)
マクゴニカル的なゲーミフィケーションとは、ゲームの持つ力を利用して「現実を変える」というメソッドです。(詳しくは「幸せな未来はゲームが作る」をご覧ください。)こちらの場合は確かに、現実の活動にゲームの仕組みで没頭させ、”フロー”を作ることも可能かもしれません。
以前のブログでした書きましたが、私は今こちらに注目しており、今回皆様と一緒に「ゲーミフィケーションで組織をどう変えられるか」ということを考えてみたいと思っています。
今回のセミナーは3部制で、第1部として「ゲーミフィケーションがなぜ流行っているのかと/ゲーミフィケーションに関する諸理論」をお話しし、2部・3部で「ゲーミフィケーションを職場やマーケティングでどう生かすか」というワークショップを行います。
私が普段主催しているワークショップに比べて高い参加費になっておりますが、それに見合う内容を(普段よりも気合いをいれて)準備しておりますので、ご興味ある方はご参加頂ければと思います。
お申し込み/イベント詳細はコチラ